【440Hz】音楽とアートと時々文化

音楽、アート、文化について気ままに書きます。

【ミュージカル】歌って踊れる役者たち①:映画に声が吹き込まれた時

昨日は梅雨にちなんでミュージカル「雨に唄えば」について書きましたが、友人と話してると、ミュージカル映画とえいば「GLEE」とかのイメージが強いみたいですね。

 

GLEE」きっかけで過去の名曲が再び注目を浴びたり、当時リアルタム世代にとっても懐かしい気持ちになるのがこの作品の魅力でしょうか。とは言え、原曲のイメージが上書きされてしまうのもちょっと寂しく感じることも。

 

サイレント映画から"トーキー"の時代へ

ちなみに歴史上初のミュージカル映画は1927年発表の「ジャズ・シンガー(The Jazz Singer)」だと言われています。

 

それまでは映像と音楽だけで、画面が切り替わって台詞が文字で表示されるというサイレント映画が主流でした。

チャーリー・チャップリン(Charlie Chaplin)が全盛期の頃がまさにそうですね。

 

The Adventurer

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今思えば表情と体の動きだけで感情や物語を表現するのも1つの職人芸と言えますね。

 

前述の「ジャズ・シンガー」も元々はサイレント映画として制作されていたものの、ワーナー・ブラザースのヴァイタフォン録音技術を用いて主演アル・ジョルソン(Al Jolson)の歌だけ録音されたのが始まりです。

 

映画「ジャズ・シンガー」の数少ない音声シーン

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それが後に、サウンドカメラという技術の発達によって、音と映像を同期して収録できるようになってから、トーキング・ピクチャー(通称:トーキー)作品が徐々に世に出始めます。

※ちなみに"ムービー"という言葉はムービング・ピクチャーの略から来てます。

 

映画という文化の発展も、技術の進歩と二人三脚で歩みを進めてきた訳ですね。

 

次回はミュージカル全盛期の名作について書いていきたいと思います。