【440Hz】音楽とアートと時々文化

音楽、アート、文化について気ままに書きます。

【ギター】6弦楽器という伝統⑦:飛び道具系ギターパーツ

前回は、音楽ジャンルの変化とともに進化したギターのボディシェイプについて書きました。

ボディシェイプもある程度固まったところで、ギタリストやギターメーカー達は更に表現力を追求し続けます。

 

音程揺らすトレモロブリッジ

フェンダー社のストラトキャスターに搭載されたシンクロナイズド・トレモロというパーツによって、ギターを弾きながら音程を上げ下げする演奏法が広まりました。

元々ビグスビー社によるビブラートテールピースというのがありましたが、本格的に奏法として広まったのは量産ストラトキャスターのヒットの影響が大きかったと言えます。

 

ジェフ・ベックJeff Beck)などはトレモロに加え、ボリュームの上げ下げによって、ギターとは思えない唯一無二の音作りを実現してます。

 

Jeff Beck: Where Were You

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このトレモロブリッジが主軸となり、後に幾つものメーカーによって改良や修正を加えたモデルが登場します。

その中でも今でも名高いのがフロイド・ローズ社によるロッキング式トレモロで、従来のブリッジと比べて摩擦によるチューニングの狂いを解消したものです。

当時はEddie Van Halenなどハード・ロック系のギタリストの間で広まりましたね。

 

Van Halen: Eruption 

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ギターは弦楽器じゃない!!電子楽器だ!

ある程度ギター製作の技術も確率してきた頃、それでもミュージシャンの創造力は限界を知りません。

1990年代に登場し、ヘヴィ・メタルパンク・ロックのエッセンスを融合しながら独自の世界観を放つのが、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンRage Against the Machine)やオーディオスレイヴAudioslave)のギタリストとしても有名なトム・モレロ(Tom Morello)です。

 

Tom Morello

 

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ケーブル触りだした辺りからもはやギター関係ないですからね。

とは言え、ギター本体だけでなく、回路系統、ケーブル、アンプまですべてを1つの楽器として捉えた表現力には圧巻です。

 

 

好き嫌いは分かれるかも知れませんが、エレキギターの音作りの幅を教えてくれます。

これからも音楽表現の進化が進むのが楽しみです。