【440Hz】音楽とアートと時々文化

音楽、アート、文化について気ままに書きます。

【ゲーム音楽】ビット音楽の発展⑥:ミュージシャンに愛され続けるゲーム音楽

何回かに渡って、作品中心に紹介してきたゲーム音楽ですが、ミュージシャンによって本格的なカバーも多くされてきました。

 

完コピするパターン

ファミリーコンピュータの海外名称、Nintendo Entertainment Systemから頭文字を取ったNES BAND。

彼らはファミリーコンピュータの音源モジュールを鍵盤で鳴らすという再現度の高さ。

 

NES BAND

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ゲームプレイ経験のある人にとってはステージの情景が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

 

アレンジカバーするパターン

一方で、生演奏には生演奏の良さがあり、特に昔のゲーム音楽現代の音楽ジャンルで復活させるミュージシャンもいます。

スーパーファミコン時代のゲーム音楽を中心に、ジャズ風にアレンジするのがJazztik。

 

Jazztik

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スーパードンキーコングのテーマなんかは猿の泣き声まで真似しつつも、間奏ではジャズ特有の即興演奏でライブパフォーマンスとしてもレベルが高いですね。

 

本家によるセルフカバー

完コピにもアレンジカバーにもそれぞれの良さがありますね。

逆に、こういったゲーム音楽の名曲も作曲者がいる訳ですが、音楽制作チームが楽器を手にとって演奏したらどうなるんでしょうか。

 

それを実現したのが、スクウェア・エニックスの音楽制作チームによって結成されたBlack Mages、日本語で言うと黒魔道士ですね。

 

Black Mages

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ファイナルファンタジーは特にバトル曲の疾走感が抜群で、バンドアレンジにもピッタリ。

制作チームの安定かつ無表情な演奏は、ある意味職人技を感じさせます。

 

音楽理論には言及しませんが、こうやってミュージシャンにも愛される音楽っていう点にも、ゲーム音楽の奥深さを感じますね。

ゲームプレイ中はあまり気づかないかも知れませんが、是非日常のBGMとしてゲーム・サントラなどを再発掘してみてください。