【ゲーム音楽】ビット音楽の発展⑥:ミュージシャンに愛され続けるゲーム音楽
何回かに渡って、作品中心に紹介してきたゲーム音楽ですが、ミュージシャンによって本格的なカバーも多くされてきました。
完コピするパターン
ファミリーコンピュータの海外名称、Nintendo Entertainment Systemから頭文字を取ったNES BAND。
彼らはファミリーコンピュータの音源モジュールを鍵盤で鳴らすという再現度の高さ。
NES BAND
ゲームプレイ経験のある人にとってはステージの情景が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
アレンジカバーするパターン
一方で、生演奏には生演奏の良さがあり、特に昔のゲーム音楽を現代の音楽ジャンルで復活させるミュージシャンもいます。
スーパーファミコン時代のゲーム音楽を中心に、ジャズ風にアレンジするのがJazztik。
Jazztik
スーパードンキーコングのテーマなんかは猿の泣き声まで真似しつつも、間奏ではジャズ特有の即興演奏でライブパフォーマンスとしてもレベルが高いですね。
本家によるセルフカバー
完コピにもアレンジカバーにもそれぞれの良さがありますね。
逆に、こういったゲーム音楽の名曲も作曲者がいる訳ですが、音楽制作チームが楽器を手にとって演奏したらどうなるんでしょうか。
それを実現したのが、スクウェア・エニックスの音楽制作チームによって結成されたBlack Mages、日本語で言うと黒魔道士ですね。
ファイナルファンタジーは特にバトル曲の疾走感が抜群で、バンドアレンジにもピッタリ。
制作チームの安定かつ無表情な演奏は、ある意味職人技を感じさせます。
音楽理論には言及しませんが、こうやってミュージシャンにも愛される音楽っていう点にも、ゲーム音楽の奥深さを感じますね。
ゲームプレイ中はあまり気づかないかも知れませんが、是非日常のBGMとしてゲーム・サントラなどを再発掘してみてください。