【440Hz】音楽とアートと時々文化

音楽、アート、文化について気ままに書きます。

【440Hz】コンサートピッチとブログ名の由来

先日の出来事ですが、友達とお昼を食べたついでに、ジャンケンで勝った方が2人分を奢るというゲームをしました。

勝った方が奢るので、奢ることは名誉なのです。

 

そして見事に、、、!!

 

負けました。笑

 

奢ることは名誉と言いながら、悔しそうな友人とホッとする自分。

財布の状態は心の状態と連動するものですね。

 

ジャンケンのかけ声

突然ですが、ジャンケンの時のかけ声はなんて言いますか?

 

私はコレです。

「最初はグー!ジャンケンポン!」

 

ちなみにこのかけ声は、志村けんさんが発案したと言われてます。

 

とある番組で観客席とジャンケンをする時に、「ジャンケンポン!」だとタイミングが合わず、一度「最初はグー!」を挟むことでタイミングを合わせたとか。

 

共通言語や合図はコミュニケーションの要

普段の会話においても、慣用句が共通言語や合図として、コミュニケーションのテンポを助けることは多々あります。

 

「お疲れ様です」

「宜しくお願いします」

「お手を拝借、よーいっ!」

 

その言葉自体にそこまで意味はなく、会話の繋ぎや、話のペースを揃えるために使う言葉が日本語にも多いです。

 

"What's up?"

"Cheers!"

 

英語にも直訳しにくい挨拶がありますが、母国語の人からしたら「そーゆーもん」という感覚なのでしょう。

 

音楽と440Hz

音楽においても、演奏者同士が足並みを揃える上で、テンポと音程を合わせる必要があります。

 

テンポはBPM(beats per minute)で数えることで、1分あたりの拍の数でテンポの速さを測ります。

 

音程と言えばドレミの音ですが、元来ドレミそのものの基準は相対的でした。

例えば"ド"という音は、"ド"と決めた音程を基準に、その2倍の周波数が1オクターブ上の"ド"という形で、その間を12に分けた周波数で他の音が決まります。

 

大昔、西洋音楽といえばキリスト教の賛美歌などが主流だった頃は、オルガン1台の音程が合っていれば良かったのです。

それが後にオーケストラなどで複数の楽器が一緒に演奏するようになった時に、楽器同士の音程を合わせる(チューニングする)必要が出てきた訳ですね。

 

志村けんさんが会場の観客大勢と一緒にジャンケンをするとなった時と一緒ですね。

 

そこで生まれたのがコンサートピッチという概念。

ドイツやオーストリアではA(ドレミで言う"ラ")の音を音階の基点として、Aの周波数を基準に音程を揃える動きがありました。

 

ただし、このAの周波数もフランスでは435Hz、アメリカでは440Hzなどと、異なる規格が立ち上がりました。

これが後に440Hzに統一されて、今では一部のジャンルや楽器を除き世界的にA=440Hzに合わせるのが主流になってきています。

 

今では440Hzに合わせることで、違う国や言葉同士でも、「音楽」という言語を通して通じ合うことができる訳ですね。

そして一仕事終えて、音程がブレた時に還る拠り所、それが440Hz。

 

ブログ名の由来

普段これとなく聴いてる音楽や、コンサートでオーケストラが調律している時間も、背景にある文化や歴史を知るとより味わい深く感じませんか?

 

音楽をはじめ、広義のアートには国や言語を超えて伝わるような表現力があり、作品を通じて文化や人格が伝わってきます。

私自身、理系でありながら音楽やアートの魅力を研究し、発見したことや感じたことをブログで綴っていきます。

 

そして、いついかなる時も鳴らせば440Hzを発する音叉のように、心の周波数を調和する拠り所として、このブログはそんな場所であれたらと思います。

 

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