【ネオクラシカル】クラシックの生まれ変わり③:和製ネオクラの台頭
前回は、ネオクラシカルメタルが広まったシーンとしてヨーロッパのバンドをいくつか紹介しました。
ただ、ネオクラシカルが母国以外で最も売れた地域というのがあるのですが、分かりますかね?
実は、日本なんです。
そう、80年代の日本のメタルシーンもネオクラシカル独特のメロディアスなギターフレーズが流行り、日本では安い輸入盤とは別に日本版CD限定のトラックなどが販売されていましたね。
下積みのメタルバンドマンがバイトとしてゲーム音楽に携わったりしていたところから、当時のゲーム音楽はかなりメタルの影響を受けていたりします。
和洋折衷の和製ネオクラシカルメタル
ここも揚げだしたらキリがないですが、今も現役で活躍していて、最近はアニメ主題歌のタイアップなどで認知度も広まっているのがガルネリウス(Galneryus)です。
やっぱりキーボード奏者がいると編曲の幅が大きく広がり音映えしますね。
ミュージックビデオが教会らしく場所で撮影されているのもクラシックへのオマージュを感じられます。
Galneryus: Angel of Salvation
Galneryusはずっとメタルバンドとして売り込んでいますが、一方で変化球として紹介するのがジュピター(Jupiter)というバンド。
元々ベルサイユ(Versailles)というバンドで活動していたメンバーの一部が再編成して生まれたバンドです。
どちらかと言うとヴィジュアル系(通称V系)の部類に入りますが、実はV系ミュージシャンの中にもクラシックにルーツを持つ人も少なくありません。(例:YOSHIKI、SUGIZO、GACKTなど)
今回はミュージックビデオの舞台だけでなく、衣装まで古代ヨーロッパを彷彿とさせますね。
Jupiter: Last Moment
クラシックのルーツがあるというだけで、現代にここまで完全に別物として生まれ変わるのって凄いですね。
クラシック好きとメタル好きがお互いにとって良い発見になれば嬉しいです。