【440Hz】音楽とアートと時々文化

音楽、アート、文化について気ままに書きます。

【ネオクラシカル】クラシックの生まれ変わり①:誕生はスウェーデンの地にて

前回の記事では、クラシック音楽のカノン進行がいかに多くの現代JPOPに使われてるかを取り上げました。

 

ただ、クラシック曲が現代に蘇ったのは最近の話だけではないのです。

そもそも、クラシック(classical)という言葉自体が傑作、伝統的という意味を持つことから、最高傑作の音楽として時代を超えている訳です。

 

現代のクラシック奏者も、名曲を100%再現しつつ、その中でいかに自分の表現力を乗せるかが勝負だったりします。

クラシック好きの友人も、「あの名曲をあの楽団がやる!」などの理由でコンサートに行くというので、ミュージカル舞台を見に行くのに近い視点なのかも知れません。

 

別ジャンルでの意外な復活「ネオクラシカル・メタル

そんなクラシック音楽ですが、1970~1980年代に意外な音楽シーンで再注目されます。

それがヘヴィ・メタルです。

 

当時、ネオクラシカルというジャンルを広めたのがスウェーデン出身の技巧派ギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンYngwie Malmsteen)です。

彼はギタリストとしては意外に、クラシック作曲家のパガニーニやバッハの影響を受けていたと話していて、バイオリンの速弾きを多く取り入れたプレイスタイルが特徴的です。

 

ソロ活動においてはクラシック音楽をカバーすることもしばしば。

比較すると分かりますが、新曲だと言われても違和感ないほどの完成度ですね。

 

Niccolò Paganini: Violin Concerto No. 4 (原曲オリジナル)

www.youtube.com

 

Niccolò Paganini: Violin Concerto No. 4 (マルムスティーンカバー)

www.youtube.com

 

後に、クラシック調のフレーズを取り入れた曲調がヘヴィ・メタル界に新たなサブジャンルを確立させていく訳でした。

次回は、ネオクラシカルメタルシーンにより迫っていきたいと思います。