【和楽器特集】三線と三味線の違いは?
最近、和楽器や日本の伝統音楽について書いてきましたが、和楽器の中でも世界的に有名なのが三味線ではないでしょうか。
一方で、三味線に良く似ていて異なる三線、この2つの違いって気になったことありませんか?
今日は2つの違いについて簡単に触れてみたいと思います。
沖縄音楽には欠かせない、沖縄で発展した三線
沖縄出身のミュージシャンにも良く使われるのが三線。
この曲のイントロなんかも馴染みがあるのではないでしょうか。
BEGIN:島人ぬ宝
三線は沖縄で発展した楽器で、ニシキ蛇の皮を使うこともあってか現地では蛇皮線(じゃびせん)と呼ばれることも。
現代音楽ではロックやポップスとの融合でギターピックを使って弾く人もたまにいるようです。
津軽三味線でも有名、日本本州で発展した三味線
一時、吉田兄弟によってブームが来たのが三味線。
表情を歪ませて演奏する様子は、どちらかと言うとロックギタリストを彷彿とさせますね。
三味線は、津軽三味線というジャンルがあるくらいですが、日本本州で発展した楽器です。
犬や猫の皮を使ってることが有名ですが、最近では合成皮でつくられてるのがほとんどだとか。
三線と比べて90~100cmと全長が長いのも特徴です。
まとめ:ルーツの違いや音楽性の違いが名称の違い
2つとも弦3本の楽器という点では一緒ですが、主な違いは以下の通り:
- 三線:沖縄から広まり、全長80cm、ニシキ蛇の皮を使用
- 三味線:日本本州から広まり、全長90~100cm、犬や猫の皮を使用
ただ、どちらも中国の三弦(サンシエン)がルーツということで、共通点が多いのも頷けますね。
日本国内だけでも色んな文化があるのを知ると、当たり前に生まれ育った土地に新たに興味が湧くなと思いました。
音楽と文化の結びつき、これからも見つけた時にシェアしていきたいと思います。