【440Hz】音楽とアートと時々文化

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【ギター】6弦楽器という伝統⑤:ギターの常識はホロウボディ?ソリッドボディ

前回はエレキギターの始まりについて、ジャズ音楽シーンからのルーツを辿ってきました。

今回はエレキギターの後の発展について深堀りしていきたいと思います。

 

アコギに電気を流したホロウボディ

当時は、アコスティックギターの原型をベースに、電気信号に変換するピックアップを搭載しただけの、いわゆるホロウボディタイプのエレキギターが主流でした。

当時から商用エレキギターメーカーの内、リッケンバッカーRickenbacker)、エピフォン(Epiphone)、ギブソンGibson)などは今も有名ギターブランドとして健在ですね。

 

ただ、これらのギター、本体もある程度共鳴しやすい空洞な構造のため、スピーカーから出る音を拾って更に増幅してしまうことにより、いわゆる「ハウリング」という騒音の原因となっていました。

 

ギターの常識を変えたエレクトリック(エレキ)ギター

ホロウボディギターのハウリング対策として生まれたのが、中が空洞でないソリッドボディギター。

かなり初期に造られたソリッドボディギターは、ギタリストでありギタービルダーでもあったレス・ポールによって造られました。

 

当時1940年代、レス・ポールはこのギターをギブソン社に持っていったところ、売れないだろうと一蹴されます。

 

ですが、後にフェンダー社によりエスクワイヤーとブロードキャスター(後のテレキャスター)というソリッドボディギターが量産化され、その対抗馬としてレス・ポールギブソン社によって正式に商品化されます。

 

フェンダー社は元々ラジオや電化製品の会社として創業した会社ですから、楽器メーカーのギブソン社と比べて固定概念に縛られずソリッドボディの商品化を進めることができたのかも知れませんね。

 

次回はソリッドボディギターの誕生以降のエレキギターの進化について迫っていきたいと思います。