【440Hz】音楽とアートと時々文化

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【ミュージカル】歌って踊れる役者たち⑨:アニメーションからのリメイク作品(後編)

前回の記事では、アニメーションからミュージカル舞台に逆輸入された例として、ディズニー作品をいくつか紹介しました。

 

とはいえ、ディズニーだけではありません。

ここ数年、ミュージカル界に異色の風を巻き起こしてるのが、いわゆる「2.5次元ミュージカル」と呼ばれるジャンル。

 

2次元と3次元の間にある2.5次元ミュージカル

これに関しては説明するより動画を見ていただいた方が伝わると思うので早速こちら。

 

テニスの王子様 (ミュージカル版リメイク)

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おそらく2.5次元ミュージカルのブレイクのきっかけとなった作品、漫画「テニスの王子様」を原作としたアニメでも有名なあの作品が、舞台ミュージカルとしてリメイクされています。

 

この2.5次元ミュージカルというのは、分かりやすく言うとアニメからミュージカルにリメイクされた作品を指しますが、アニメも原作が漫画であることが多いことから、世界では唯一の漫画原作ミュージカルとも言えます。

 

実は、漫画原作のミュージカルといえば、宝塚歌劇団による「ベルサイユの薔薇」の方が先だったりします。

 

オスカル:ベルサイユの薔薇 (宝塚歌劇団

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宝塚歌劇団といえば、役者ごとに売れ行きが決まるような、劇団キャストそのものにファンがつくのが特徴ですが、最近で言う2.5次元ミュージカルは作品のファンが集まる傾向にあるという違いがあります。

そういう意味では若手役者の出演も多く、舞台役者の登竜門としても成立している2.5次元ミュージカルです。

 

色んな入り口があっていいのもミュージカルの魅力

いかがでしたでしょうか。

 

このように、別ジャンルの原作から集まる人、演じる役者、作家・作曲家、様々な角度がきっかけで作品のファンが生まれるのもミュージカルの面白いところです。

そして時には時代を超えて、老若男女に愛される作品がこれからも長く続くといいですね。

 

ミュージカルシリーズはひとまず完結、次回はまた違うテーマについて紹介したいと思います。