【ゲーム音楽】ビット音楽の発展②:PCM音源による革命
前回は、ゲーム音楽の創世記としてファミコンの音楽について書きました。
逆に技術の制限があったからこそ、表現力や創造性の発揮された時代でしたが、後に技術発展によってゲーム音楽も大きな進化を遂げます。
16-bitとPCM音源の到来
スーパーファミコン、通称スーファミはその先代であるファミリーコンピュータ(通称:ファミコン)の後継機として発売されました。
この発売と同時にPCM音源が採用されました。
ファミコン時代はパルス波や三角波を使った電子音かつ同時再生4音だけだったろころから、PCM音源では同時再生8音に加え、生音を録音して再生する技術によって、本物の楽器に近しい音の再現が可能になりました。
ちょうどこの頃には、シンセサイザーなどでもPCM音源が採用され始め、電子音楽の表現の幅がかなり広がりました。
聴き馴染みのメロディでも、ファミコン時代と比べて大違いですね。
スーファミ時代にも数多くの名作が発売され、任天堂だけでなく他のゲーム制作会社もどんどんスーファミ市場に参画します。
特に全盛期のスクエア作品といえばファイナルファンタジー、ドラゴンクエストではないでしょうか。
スーファミのPCM音源ならではの編曲が見事ですね。
他にも、レア社の名作ドンキーコングシリーズでは、楽器音だけでなく動物の鳴き声なども交えたBGMは各ステージの世界観を見事に表現してますね。
こうやって名作と名曲をたくさん生み出したスーファミ時代ですが、任天堂1強の時代からソニーによるプレイステーションが登場します。
次回は更にゲーム機の進化について書きたいと思います。